
離婚成立しました
前回の更新以降、目まぐるしく生活が変化していき、すっかりここでのご報告が遅くなりましたが、実は去年の夏にメデタク離婚が成立いたしました。
以前の記事で話題にした、『調停に代わる審判』という制度が発令しての決着となったのです。
これはかなり珍しいパターンの審判であることを離婚後に改めて知ることになります。
「え?審判離婚なの?めっずらしい~」と、何度か聞くことになりました。
何よりも、私が完全勝訴とも言える着地となったことから、法律関係者の方などはすぐに察して下さいます。
よっぽど大変な相手方だったんですね・・・
私⇒はい、そうなんです😢
皆まで言わなくてもOKな感じで(笑)
モラハラ被害者が加害者に仕立て上げられるカラクリ
しかし、当サイトを以前から訪問して下さっている方は不思議に思うことでしょう。
え?筆者の麦ちゃさんが加害者設定の離婚調停でしたよね?と。
はい。ご指摘の通り、私がモラハラ加害者として”夫に訴えられる”というスタートを切った紛争でございました。
大まかな全容につきましては、これまでダラダラと記事を更新してきましたので、そちらで確認して頂くとして、結果的に私が被害者であると認められたのかもしれません。
私のように、モラハラ被害にあっていた方が、加害者だと仕立て上げられるパターンってわりと多く聞きます。
私たちが相手にしている者は、やんわりいうところの異常者なわけですから、それぐらいの不具合を発揮するものです。
モラハラのカラクリについては、語りだすと長くなりますので、ここでは割愛しますね。
別サイトでまとめておりますモラハラマニュアルへ訪問して頂ければ幸いです。
被害者と認められた秘訣
では、なぜ私が加害者でないと理解してもらえたのか?という点について考えてみます。
よく耳にするのが、『証拠提出』
モラハラの証拠は、どのようなものが有効なのか?などの質問がよく上がりますが、それについて私はどのように進めたのかを共有していきます。
私は・・・
何一つ提出していません。
ぜひ皆様にも考えて欲しいのが、モラハラの立証などは本当に必要なことなのでしょうか?
考え方は人それぞれなのですが、私は必要ないと思ったので何も準備をしませんでした。
とにかく離婚さえできればいいとの想いで挑んだのです。
一方、相手方は『証拠』とやらを山積みにしてきました。
私からモラハラ被害にあったという書類の数々を。
その中には、会話の成立しない相手に理解して貰えるよう、私が駆使した離婚協議アイテムも入っていました。
それを自分が虐められた証拠と主張しているのです。
そして、私への悪口をびっしり記載した書面もてんこ盛り。
最初の一手からの意気揚々とした戦闘態勢には驚いたものです。
相手の出方の様子見をしたりしないのか?と、相手弁護士さんの手段にはとても驚かされました。
今、振り返ると、あの弁護士さんは離婚調停などをやったことはないのでしょうかね?
これから離婚調停をするという方に、ここで念押しをしておきますが、調停がスタートしたとしても、初回調停はただ方向性を決めるだけの期日だと知っておきましょう。
その日にいきなり証拠の準備や、自分の主張を上手に伝えられるか?なんて気合いを入れる必要なんてないんですよ。
手ぶらでOK。
離婚したい、したくない。親権は欲しい、欲しくない。などの希望を伝えるだけです。
よほど変わった調停委員でない限りは概ねそのような流れでしょう。
別記事で詳しくお伝えしています。
そして調停は話し合いの場であることを理解して挑んでください。
裁判のように証拠提出で被害者、加害者を断定するステージではありません。
望んでいる目的の為に、第三者を挟んでの話し合いをする場なのです。
たとえば私は、離婚と親権取得がテーマでした。
相手方は、離婚、親権取得、慰謝料がテーマのようでした。
まず慰謝料ですが、相手方は、私からのモラハラ被害に対するものとして請求していたのですが、そもそもですが、たとえ私が本当に加害者だったとしても、モラハラで慰謝料などは発生しません。
ここを勘違いされている方が多いようですが、裁判所でいうモラハラとは、いわゆる性格の不一致と位置付けられると思ってください。
例えば、LINEのスクショやら、暴言の録音を準備したとて、離婚事由としては認められる証拠にはなりうるのですが、慰謝料というものには該当しません。
慰謝料を取ったろかい~!!と息巻いて挑んだとて、紛争費用の無駄ですので要注意。
離婚さえできれば良しとしましょう。
で、私の弁護士さんは有能でしたので、そんな戦い方は当然しませんでした。
調停は、粛々と目的へ向けて進めるのみです。
それを理解していなかった相手弁護士率いる、モラハラ夫は、初回調停から完全に空回り状態。
めんどくさい奴らと、裁判所に位置付けられてしまった気がします。(相手方が)
何故か加害者設定の私へ、初回から良き印象を持ってくれた感触がしました。
裁判所の意向を見極める事は重要
私は調停を通して、家庭裁判所の意向をきちんと知っておくことは、重要なポイントだと理解しました。
離婚調停では、常に子の福祉に沿っての話し合いが求められます。
子供の為に最も良い道を裁判所は模索されていることから、面会交流は原則実施などの、被害者側には困る展開もありますが、話し合いのベースは『子供の為』を軸に進められていきます。
ですから、子供視点ではなく、俺様視点での主張が前提の私の相手方は、完全にお察し状態のポジションに置かれておりました。
まさに、何を話し合っても噛み合わない人と、裁判所に理解してもらうことが出来たのです。
それは、私たち被害者が一番知って欲しい点ですよね?
また、ありがたいことに、相手方が私からのモラハラ被害という証拠というものを山積みにしている時点で、夫婦破綻を完全に認めてもらえたわけですから、わざわざ私が相手の悪口を言ったり、証拠提出をしなくても良いわけです。面倒くさいことからも上手く回避。
お陰様で一番のテーマである、離婚できるか否かのステージは、初回で軽くクリアし、『もう離婚ですね、では子供にとってより良い選択を考えていきましょうか』という段階へ早期に進むことが出来たのです。
ところが、この流れを気づけなかった相手弁護士やモラハラ夫は、裁判所とのやり取り(会話)が全く成立しなかったという展開。
空気が読めてないというやつ。
残念極まりない。
この二人に搔きまわされ、計8回の調停が執り行われました。
一気に畳み込まれて事件解決
非常に稀な審判離婚が私たちの調停で下されたのも、やはり子供にとって良い選択として裁判官が決断したものです。
子供の為には早く離婚した方が良い夫婦。
だけども片方がこのような相手では成立するものも成立しない、ならばもう離婚命令だ!という裁判官の素晴らしい命令というやつでした。
別記事でも紹介しておりますが、裁判官ブチギレの巻ですね。
私は何も語らずして、相手の異常性を理解して貰えました。
とはいえ、説得に力を尽くして下さった関係者の皆様のご苦労は、並々ならぬものだったと思います。
裁判官が、双方弁護士だけを集めて直々に説明、父親側を説得するように相手弁護士に強く伝えたということで、相手側の訳の分からない主張は、ここから一気に畳み込まれていきました。
私から慰謝料を取りたいと息巻いている夫に、
『一旦ここは離婚して、慰謝料は後から別調停を申し立てればいい。本事件で裁判になっても何も変わりません』との説得などをしてくれたのだと思います。
ぐうの音も出なかったと思われる相手方は、一先ず、今回はおとなしく審判に従ってくれ、メデタク離婚となりました。
相手弁護士はというと…
逃げるように去っていきましたね。
きっと、モラハラ夫は、このような結果は弁護士が無能なせいだ!と怒りをぶつけたのだろうと想像はできます。
とても素直な元夫は、これから慰謝料請求をするつもりだと思いますので、完全解決とは言えませんが、何とか離婚することはできました。
そして半年が経過した現在、
相手方からは音沙汰ナシですが、私から面会交流中止の内容証明を送付することになります。
もともと面会を拒否していた娘の精神状態が限界にきてしまいました。
恐らく相手は怒り心頭で戦闘態勢に入っていることでしょう。
娘の為に、もう一争いを頑張ることになりました。
また更新することがあれば聞いてください。